ダイレーターの選び方、購入のポイント、おすすめ商品の紹介

腟ダイレーターとは?

腟ダイレーターはさまざまな太さが揃うスティックで、腟を優しく広げるためのトレーニンググッズとして使われています。手術後のケアや、性交時の緊張や痛みを和らげるために使われます。自分のペースで細いサイズから段階的に使用できるようになっています。

ダイレーターを使う目的の例

  • 腟の治療後、その状態を保つために使う
  • 腟周りの筋肉をリラックスさせ、痛みを起こさないようにする練習
  • 初めての性行為に慣れるためのトレーニング
  • 骨盤の治療や手術後に、腟の内側にできる硬い部分や狭くなることを防ぐため
  • 腟が狭い場合に、少しずつ広げるため

ダイレーターの役割

ダイレーターは、腟周りの筋肉を少しずつ慣らしたり、やわらかくしたりするために使います。使い慣れることで筋肉の緊張がほぐれ、締めつけによる痛みを起こさないようにする効果が期待できます。また、腟に何かが入ることへの不安を減らし、徐々に慣れていけるようにもサポートします。これにより、性行為の際の痛みや不安が軽くなることが多いです。

ダイレーターの使い方

1.リラックスできる環境を整える

プライバシーが確保でき、リラックスできる時間と場所を選びましょう。深呼吸をして、心身を落ち着かせるのもおすすめです。

2.清潔を保つ

使用前と使用後には、必ずダイレーターを洗って清潔に保ちましょう。

3.潤滑剤の選び方

必ず水溶性の潤滑剤を使います。オイルやシリコン系の潤滑剤は避けてください。

4.ゆっくり進める

最初は一番細いサイズから始め、無理に進めず、自分のペースで慣れていきます。痛みがあるときは無理せず、再度リラックスしてから行いましょう。

5.筋肉の感覚に注意を向ける

挿入してから10分ほど静止し、筋肉がゆるんでいく感覚に意識を向けることが大切です。

6.サイズアップは徐々に

徐々にサイズを上げていき、1回のトレーニングは最長30分を目安にします。終わったら再びダイレーターを洗い、清潔にして保管します。
使い始めは不安や緊張を感じやすいものです。無理せず「少しずつ慣れていくこと」が大切ですので、焦らずに進めましょう。

7.頻度の目安

一般的には週2〜3回、1回10〜20分程度が目安です。詳しい解説は、以下の医師による解説記事をご参照ください。
関連記事(医師解説)
・ワギニスムスに悩む方へ
 → 医師が教えるダイレーターを使ったトレーニング方法
・初心者向けダイレーターガイド
 → 腟の狭さや処女膜の悩みを解消するセルフトレーニング法
・性交痛と出血の原因は?
 → 萎縮性腟炎に関する医師への相談事例(50代・女性)

ダイレーターの選び方とサイズ

セット商品を選ぶメリット

ダイレーターは単品でも市販されていますが、サイズが限られていると途中で行き詰まることがあります。性行為や婦人科診察に備えたい方には、段階的にサイズアップできるセット商品がおすすめです。最初から必要なサイズが揃っていれば、無理なく自分のペースで進められ、買い足す必要もなく経済的です。

ワギニスムスに悩む方の場合は、段階的なサイズアップが大切なようです。詳しくは以下の記事もご参照ください。詳しくは以下の記事もご参照ください。

記事を読む → ワギニスムスに悩む方へ、医師が教えるダイレーターを使ったトレーニング

プレジャーグッズで代用できる?

市販のプレジャーグッズで十分と感じる方もいます。特に初心者の段階では、それでも対応できる場合があるかもしれません。ただし、サイズの種類や段階が限られているため、途中で進めなくなることもあります。確実に段階を踏みたい方には、最初からサイズが揃ったセット商品に意味があります。

サイズと素材を確認する

各メーカーごとにサイズ展開が異なるので、オンラインで比較してみるのもおすすめです。また、素材の柔らかさや硬さもさまざまで、形状も曲がっているものやまっすぐなものなど、種類が豊富です。特にポリエチレン素材は冬に冷たく感じることがあるため、素材の確認も大切です。

ダイレーターの購入方法とおすすめ製品

ダイレーターは医療機関のほか、オンラインショップでも購入できます。選ぶ際は、素材・サイズ展開・形状・安全性などを確認しましょう。使用頻度が高いアイテムだからこそ、品質と使いやすさにこだわることが大切です。

当店で取り扱う シリコンダイレーターWR は、一般医療機器に該当する6サイズセットです。段階的にサイズを調整できる仕様で、初めての方でも取り組みやすい設計になっています。

シリコンダイレーターWRを手に取り紹介する女性

[シリコンダイレーターWRの商品ページを見る]

ダイレーター使用時の注意点

事前の婦人科受診

使用前には婦人科を受診し、腟に炎症や傷がないか、ダイレーターを使った練習が問題ないか確認することをおすすめします。事前確認で、安心して自宅で取り組めます。

無理せず自分のペースで

ダイレーターは自分のペースで進められるのが特徴です。焦らずリラックスして、少しずつ慣れていきましょう。

リラックスした気持ちで

無理に「やらなければ」と思わず、心身ともにリラックスした状態で取り組むことが大切です。もし身体的な痛みがあれば、早めに婦人科へ相談しましょう。また、精神的な不安がある場合は、セックスセラピストに相談するのも一つの方法です。

<参考記事>
挿入できない性の悩みを性科学に基づくセックス・セラピーで改善する方法