ミドルエイジからのおすすめ潤滑ゼリー3選と使い方のヒント

なぜ更年期以降は性交痛を感じるの?

更年期を迎えると、女性の身体にさまざまな変化が起こります。その一つが、腟の潤いが減少し、乾燥や違和感を感じやすくなること。特に性生活で痛みや不快感を覚えることもあります。そんな悩みに応える心強いサポートアイテムが「潤滑ゼリー」です。今回は、特に更年期以降の女性におすすめの、滑りと保湿力に優れた潤滑ゼリーとその使い方をご紹介します。

 

潤滑ゼリーの選び方

潤滑剤を選ぶ際には、成分のベースが大きなポイントです。特に滑りやすさと持続性に違いがあるので、以下の順番で選んでみるのがおすすめです。
  1. まずは水溶性:軽くて使いやすく、初めて使う方にはこちらが安心。手軽に試せます。
  2. 次に水溶性+シリコン:シリコンの持続力と水溶性の手軽さを兼ね備えたバランスの良い選択肢。より潤滑力を求める方に。
  3. 最後にシリコンベース:しっかりとした滑りが長時間続くので、乾燥がひどい方や長時間の潤滑を求める方に最適。ただし、油っぽさを感じる場合もあります。

潤滑力や乾きにくさを重視する場合は、水溶性+シリコンやシリコンベースのものが特におすすめです。乾燥の程度や使用感に合わせて選んでください。

 

50代以降におすすめの潤滑ゼリー3選

乾燥や摩擦、刺激などのお悩みに応じて、ぴったりの潤滑ゼリーをお選びください。すべて、パートナーとの性生活で早くから潤滑剤が取り入れられているアメリカの信頼できるブランドです。

<こんな症状でお困りではありませんか?>
・潤い不足が気になる方:腟や外陰部が乾燥しやすく、濡れづらい
・乾燥感が続く方:性的な刺激があっても腟がドライのまま
・摩擦による不快感を感じる方:膣内だけでなく、外陰部でも摩擦が気になる
・刺激が強く感じられる方:時折、摩擦による薄い出血が気になる

水溶性ベース(透明なゼリー)

1. ユアサイド デリケートモイストジェル(日本製)
こんな方におすすめ:潤い不足や乾燥、敏感肌が気になる方に
水溶性ベースの潤滑ゼリーは、さらっとした使い心地で肌に優しく、べたつきが少ないのが特徴です。

デリケートモイストジェル」は、一般的な潤滑剤とは異なり、外陰部の保湿にも優れています。乾燥が気になる部分にたっぷりお使いいただけ、軽くさっぱりとした使用感を楽しめます。

その他の水溶性潤滑剤も豊富に揃えています、こちらの潤滑剤専用ページからご確認いただけます。




 

混合ベース(乳液状)

2. アイディシルク
こんな方におすすめ:外陰部での摩擦が気になる方、刺激に敏感で時々薄い出血がある方に

少量のシリコンが配合されているため、滑らかな伸びと長時間の潤滑効果が特徴。油っぽさがなく、さっぱりとした使用感なので、使いやすいです。水溶性の潤滑ゼリーでは摩擦を感じる場合や、ブランクのあった性生活(セカンドバージン)を再開する方にも特におすすめです。乳白色のジェルですが、肌に馴染むと透明になります。出血がある場合は、婦人科の受診をしてからお使いください



 

シリコンタイプ

3. pink  パウチのみの取扱い
こんな方におすすめ:刺激に敏感で摩擦による出血が気になる方に
「Pink」は少量でも非常に滑らかで、長時間にわたる優れた潤滑を発揮します。パートナーが長い時間をかける場合でも、持続性が高いため、摩擦を感じにくく快適さを保てます。質感はオイルのように滑らかですが、ベタつかず、使用後は石鹸とお湯で簡単に洗い流せるのが特徴です。出血がある場合は、婦人科の受診をしてからお使いください


こちらの「スムーズに滑る潤滑剤」のページで他の潤滑剤もご覧いただけます。

個包装パウチタイプの活用を

パウチタイプの個包装10個入りセット
「ボトルは使い切れない…」そんな方には、便利なパウチタイプをおすすめします。

若い頃と違って、性行為の頻度もグッと減る世代。使用頻度が少ない方や旅行用には、パウチタイプが便利です。開封後の酸化も気にせず、新鮮なまま使える点がポイントです。


潤滑ゼリーの使い方

使用量

  • 少量からスタート: 初めは人差し指にのる程度(約1〜2g)の少量を取り、徐々に追加するのがポイントです。
  • 均一に広げる: 入り口やパートナーの先端にしっかりと均等に塗ります。ゼリーがムラなく広がることで、摩擦を軽減し快適さが増します。
  • 追加するタイミング: 潤滑が足りないと感じたら、少しずつ追加しましょう。肌の乾燥具合や動きに応じて量を調整するとより快適に使用できます。
  • 広範囲に塗布: 必要に応じて外陰部や周辺の肌にも塗ると、擦れや不快感を軽減し、より滑らかに動作できます。
閉経以降は膣の自浄作用が低下するため、使う量は必要最低限に抑えることが大切です。快適になる量を見つけることで、使いすぎて体内に残るのを避けることができます。また、パートナーとコミュニケーションをとりながら使用することで、より快適に使うことができます。
 

使うタイミング

潤滑ゼリーを塗るタイミングは性行為の直前が理想ですが、途中からでもパートナーと一緒に楽しみながら使用することで、より性的な興奮が高まり、リラックスして快適な体験が得られます。

潤滑ゼリーの洗い流し方

使用後は、拭き取るか、ぬるま湯で軽く洗い流します。シリコンベースの潤滑剤は石鹸を使用して洗い流してください。性行為で摩擦に疲れたデリケートゾーンのお肌は、刺激しないように、やさしく洗うように心がけてください。なお、膣の中を洗う必要はありませんが、もし不快感を感じた場合は、腟内洗浄(使い捨てビデ)を使用することも可能です。ただし、使いすぎは自然な自浄作用を妨げるため、頻繁な使用は控えましょう。

まとめ

  • 潤滑ゼリーは腟や外陰部の乾燥や摩擦を和らげるための有効なアイテムです。
  • 潤滑力や持続性は成分のベースによって異なり、水溶性で物足りない場合は「水溶性+シリコン」がおすすめです。
  • 使用方法としては、最初に指先に少量を取り、必要に応じて追加しながら適量を探すことが大切です。
  • 使用後はぬるま湯で軽く洗い流すか拭き取ることを推奨し、シリコンベースの場合は石鹸を使ってしっかりと洗い流してください。
  • もし潤滑ゼリーを使用しても乾きや摩擦を感じる場合は、乾燥以外の原因が考えられるため、婦人科の受診をおすすめします。
  • 潤滑ゼリーの選び方や使い方を理解することで、快適な性生活を維持するための参考にしてください。